
京都・福知山の旧銀行跡地から。
クラフトビールと、ここに集まる仲間たちと。
なんかってなんだろう?
なんだっていい。
美味しいビールを飲みながら、
もっと機嫌良く生きるために。
僕らは奥京都の銀行跡地に、
クラフトビールの醸造場 "クラフトバンク" をつくります。
不況だコロナ禍だと大変な時代に、一人は行政とのカタい仕事を辞め、
もう一人は世界的なIT企業からドロップアウトして。
退路を絶ち、本気でビール造りの世界に飛び込みました。
銀行だった建物を自らハンマーやドリルを手に解体し、ビールを楽しむ空間にする。
それは、なんだか象徴的な気がします。
僕らは、堅苦しいこと、つまんないこと、嘘くさいこと、すべて壊し、
好きに生きられる場所をつくりたい。
そしてCRAFT BANKを、
自分たちの手で何かを起こそうとする人たちの、
出会いやきっかけを生み出す場所にしたい。
ビールには、どうゆうわけか人を繋ぐ力がある。
僕たちは、かつてお金を通して経済発展を促してきた銀行の跡地で、
今度はクラフトビールで人と人をつなぎ、幸せや驚きを生み出したい。
まあ、こんな理屈っぽい話はともかく。
さ、ビール片手に、
なんかやろう。
経歴も年齢も出身も違う。
共通していたのは、福知山でクラフトビールをやりたいという想いだけだった。

羽星 大地
Co-Founder / CEO / Brewer
京都府福知山市生まれ。横浜国立大学を経て、IBMで大手金融機関の営業を担当。AI時代の到来が予想される中、クラフトビールの持つ熱狂を生み出しコミュニティをつくる力に惹かれる。「20代のうちに」と一念発起し、地元・福知山へUターン。明確なビジョンがあったわけじゃないが、ビール片手に一歩を踏み出す。

庄田 健助
Co-Founder / CFO / Brewer
兵庫県尼崎市生まれ。北海道大学で建築・都市計画を学び、大阪の都市計画シンクタンクに就職。最初の担当地が福知山だった。シャッター商店街に個人商店を誘致する仕事を5年、その後独立して福知山に移住。10年以上この街の再生に関わりながら、学生時代からの「いつかビール屋に」という夢をずっと温めていた。
ゼロからのスタート
「ビール片手に、なんかやろう。」は、ただのキャッチコピーじゃない。
私たちCRAFT BANK自身の歩みそのものです。2人とも、経験や完璧な計画があったわけではない。
ビールを片手に、夢に向かって歩んできました。
パーティション越しの偶然から始まった物語は、宮崎の修行、銀行跡地のDIY、827万円のクラウドファンディング、2022年夏のオープンを経て、いまも続いている。

パーティション越しの偶然。
福知山商工会議所。羽星が起業の相談をしていた、そのすぐ隣のブース。パーティション越しに「東京から戻ってきた若者がクラフトビールをやろうとしている」という話が、庄田の知人の耳に入った。
後日、すぐに2人は引き合わされ、意気投合。庄田が温めてきた旧銀行跡地の見学に、出会ったその日に出かけた。

宮崎での修行。
宮崎県延岡市の「宮崎ひでじビール」。ワールド・ビア・アワード等、数々の世界大会で世界一に輝いた醸造所で、ビール造りの基礎を徹底的に学んだ。
酵母の自家培養、設備設計、衛生管理。ひでじビールの永野社長からは「まちづくりを成功させるためにも、ビール屋を失敗してはならない」という熱い言葉をもらった。

自分たちの手で、銀行をビール醸造所に。
福知山駅前商店街に建つ、昭和10年創業の旧銀行ビル。地域の経済を支えた堅牢な建物は、時代の変遷のなかで閉鎖され、長い間眠っていた。
福知山フロントの10年以上にわたる商店街活性化の実績が評価され、使用許可を得た。リノベーションはほぼDIY。多くの仲間やプロに助けてもらいながら、少しずつ前に進んだ。

100万円の目標が、
もの応援をしていただいた。
2022年3月、Makuakeでクラウドファンディング開始。多くの仲間に恵まれ最終的に827万円の支援が集まった。福知山まちづくりファンドの投資先第1号にも選ばれた。

想像以上のことが、起きている。
オープンから間もなく、CRAFT BANKにはたくさんの人が集まり始めた。福知山の常連だけじゃない。京都、大阪、東京——噂を聞きつけた人たちが、わざわざこの街を訪れるようになった。
けやきひろばビール祭りではチャレンジャーブースに選ばれ、Japan Brewers Cupをはじめとする全国のクラフトビールイベントにも出店。他の醸造所や飲食店とのコラボビールも次々と生まれている。
京都由来の天然酵母を使ったビール造り。横河電機とのAI発酵研究や、旧銀行の「通帳」をモチーフにしたハッカソン。ビールを起点に、予想もしなかった繋がりが広がり続けている。

DRUNKABILITY
DRUNKABILITY(ドランカビリティ)。DRINKABILITY(飲みやすい)とDRUNK(酔っぱらう)を掛け合わせた、私たちの造語です。
クラフトビールはマニアのものじゃない。
味の個性がありながらも、何杯でも楽しめてしまうビール。そんなビールが目の前にあると、人は自然と打ち解ける。年齢も肩書きも関係なくなる。
DRUNKABILITYは、単なるビールの味わいではなく、ビールがつくり出す空気のことです。
——ビールのその先へ。これが私たちの哲学。
これまで醸したビールを見る →1棟まるごと、何かが起きる場所。
かつて街の経済を支えた銀行の建物が、ビールと人が集まる場所に生まれ変わった。
1階の醸造所から屋上テラスまで、すべてのフロアに「なんかやろう。」が染み込んでいる。

金庫室 → 金個室
かつてお金を守っていた金庫室が、いまはビールを囲む特別な個室。分厚い鉄の扉はそのまま残し、重厚さと遊び心が共存する空間。

窓口 → バーカウンター
銀行の窓口カウンターを再利用したバー。8本のタップから注がれる醸造したてのビール。預けるものが、お金から笑顔に変わった。

醸造所 + ブリューパブ
1F Brewery & Brewpub
ガラス越しに醸造タンクを眺めながら、できたてのビールと料理を。

コワーキング
2F Coworking
醸造所の音を聞きながら集中できるワークスペース。

イベントスペース
3F Event Space
ワークショップ、ライブ、マルシェ、企業研修。多目的に使えるスペース。

屋上テラス
Rooftop
福知山の街並みと空を見渡す屋上。夏にはBBQ、冬にはテントで牡蠣キャンプ。
